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万年筆のカートリッジインクは何ml?コンバーター・吸入式とも比較!

2020-09-15

万年筆に実用性を求める上で、インクは大容量であるほうがいいと考える方が多いのではないでしょうか。

この記事では、国内三社(パイロット、プラチナ万年筆、セーラー万年筆)のカートリッジインクが何mlなのかを、コンバーターや吸入式万年筆の容量と比較しながら紹介します。

実用性の高い透明軸万年筆を5000円以下のモデルに限ってまとめた記事はこちら

パイロットのカートリッジインキ

パイロットのカートリッジインキの容量は、公式ページで公表されていないものの、約0.9mlのようです(参考サイト)。

対して、コンバーターの容量は、CON-40が0.4ml、CON-70Nが1.1mlです。(公式ページより)

このように、パイロットではコンバーターのCON-70Nのほうがカートリッジインキよりも容量が多いため、PILOTの万年筆ではCON-70Nを使うのがより実用的かもしれません。

※CON-70Nが使えないモデルもあるので注意しましょう(例:プレラ、cocoon)

ちなみに、パイロットには、吸入式の万年筆であるカスタムヘリテイジ92カスタム823がありますが、カスタムヘリテイジ92のインク容量は約1.2ml、カスタム823のインク容量は約1.5mlという大容量です。

プラチナ万年筆のカートリッジインク

プラチナ万年筆のカートリッジインクの容量は、1.2mlです。(公式ページより)

対して、コンバーターの容量は、金・銀の色違いがあるものの、いずれも0.53mlです。(公式ページより)

このように、プラチナ万年筆の場合はカートリッジインクのほうがコンバーターより2倍以上容量が多いです。

セーラー万年筆のカートリッジインク

セーラー万年筆のカートリッジインクの容量は、公式ページで公表されていないものの、そのページで紹介されているカートリッジインクの重量が1.5g、空カートリッジ筒の重量が0.7gであることからすると、カートリッジインクの容量は約0.8mlぐらいであると推測されます。

対して、コンバーターの容量は、コンバーターミニだけは約0.3ml公式ページより)と公表されていますが、他のコンバーターの容量は公表されていません。
ただし、先程の空カートリッジ筒の公式ページに「コンバーターより1.5倍の大容量!」と表記してあることからすると、0.8ml ÷ 1.5 = 0.533… ml ぐらいであると推測されます。

容量自体は推測でしかないですが、セーラー万年筆の場合はカートリッジインクのほうがコンバーターよりも大容量なのは間違いないです。

ちなみに、セーラー万年筆には吸入式のプロフィットレアロ万年筆プロフェッショナルギアレアロ万年筆があり、これらのインク容量は約1.0mlです。

まとめ

PILOTPLATINUMSAILOR
カートリッジ0.9ml?1.2ml0.8ml?
コンバーター40: 0.4ml
70N: 1.1ml
0.53ml0.53ml?
吸入式92: 1.2ml
823: 1.5ml
現在販売なし1.0ml
表1(表の体裁の都合上、省略表記しています)

国内三社のカートリッジインクの容量を、コンバーターや吸入式万年筆とメーカーごとに比較しながら紹介しました。

国内三社の中で、カートリッジインクの容量が一番多いのはプラチナ万年筆、コンバーターの容量が一番多いのはパイロット(CON-70N)、吸入式万年筆のインク容量が一番多いのはPILOT(カスタム823)という結果になりました。

実用性を求めるのであれば、コンバーターや吸入式万年筆よりも手間がかかりにくいカートリッジを使うのがよいと一般的にされていますが、以上の結果から、カートリッジの中でも容量の多いプラチナ万年筆のものを使うのがいいかもしれません。

プラチナ万年筆の製品のうち特に、インクが乾きにくいスリップシール機構を搭載した万年筆は、国内の万年筆の中で最も実用的な万年筆の一つだといえるでしょう。

とはいえ、各社のインクそのものの特徴にも違いがあるので、各社の比較的安価な万年筆をそれぞれ実際に使ってみて、実用上どれがいいのか検討することをおすすめします!

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