第4世代Ryzen発表!Zen3採用Ryzen5000シリーズのスペック比較

2020-10-11

Ryzen5000シリーズが発表されました!

この記事では、Ryzen5000シリーズのスペックを、Ryzen3000シリーズやIntel CPUと比較しながら紹介します。

Zen3について

Ryzen5000シリーズにはZen3が採用されています。

Zen3は、Zen2と同じく7nmプロセスを採用していますが、より高速、効率的になっています。

Zen3は、Zen2と比べ、IPCは19%向上しており、またレイアウトの変更によりコアあたりのL3キャッシュアクセス性能が2倍になっています(画像1参照)。

画像1

またワットあたりのパフォーマンスは、Zen採用のRyzen7 1800Xと比べ、Zen2採用のRyzen9 3900XTは2.0倍ですが、Zen3採用のRyzen9は2.4倍になっています。そして、Zen3採用のRyzen9のワッパは、Core i9-10900Kに比べ2.8倍とのことです(画像2参照)。

画像2

スペック

今回発表されたCPU一覧

コア/スレッド数基本/ブーストクロックL2/L3キャッシュTDPUSD
Ryzen9 5950X16/323.4/4.9GHz8/64MB105W$799
Ryzen9 5900X12/243.7/4.8GHz6/64MB105W$549
Ryzen7 5800X8/163.8/4.7GHz4/32MB105W$449
Ryzen5 5600X6/123.7/4.6GHz3/32MB65W$299

Ryzen9 5950X

Ryzen9 3950Xとの比較

コア/スレッド数基本/ブーストクロックL2/L3キャッシュTDPUSD
Ryzen9 5950X16/323.4/4.9GHz8/64MB105W$799
Ryzen9 3950X16/323.5/4.7GHz8/64MB105W$749

Ryzen9 5950Xは、Ryzen 3950Xと比べ、ベースクロックは0.1GHzの低下、ブーストクロックは0.2GHz上昇しています。

この性能の差に加えて、Zen2からZen3になったことによる性能向上が、以下の画像3, 4のデータに表れているといえます。

値段は、$50USD高くなっています。

画像3
画像4

Ryzen9 5900X

Ryzen9 3900XTとの比較

コア/スレッド数基本/ブーストクロックL2/L3キャッシュTDPUSD
Ryzen9 5900X12/243.7/4.8GHz6/64MB105W$549
Ryzen9 3900XT12/243.8/4.7GHz6/64MB105W$499
Ryzen9 3900X12/243.8/4.6GHz6/64MB105W$499

Ryzen9 5900Xは、Ryzen9 3900XTと比べ、ベースクロックは0.1GHzの低下、ブーストクロックは0.1GHz上昇しています。

実際の性能差は画像5を参照、値段は$50USD高くなっています。

画像5

Core i9-10900Kとの比較

コア/スレッド数基本/ブーストクロックL2/L3キャッシュTDPUSD
Ryzen9 5900X12/243.7/4.8GHz6MB/64MB105W$549
Core i9-10900K10/203.7/5.3GHz256KB×10/20MB125W$488
※10900KFは$472

Ryzen9 5900Xは、i9-10900Kと比べ、ベースクロックは同等、ブーストクロックは0.5GHz低いですが、キャッシュは多く、TDPも低いです。

値段は、10900Kに比べ$61USD高く、内蔵GPUのない10900KFに比べ$77USD高いです。

シングルスレッド性能は、Ryzen9 5900Xがi9-10900Kを大きく上回っており、CinebenchR20でのシングルスレッドのスコアは、Ryzen9 5900Xが631、i9-10900Kが544となっています(画像6)。

このシングルスレッド性能は、ゲームプレイに大きく関わり、ほとんどのゲームでRyzen9 5900Xの方がi9-10900Kより高い性能を出せています(画像7)。

画像6
画像7

Ryzen7 5800X

Ryzen7 3800XTとの比較

コア/スレッド数基本/ブーストクロックL2/L3キャッシュTDPUSD
Ryzen7 5800X8/163.8/4.7GHz4/32MB105W$449
Ryzen7 3800XT8/163.9/4.7GHz4/32MB105W$399
Ryzen7 3800X8/163.9/4.5GHz4/32MB105W$399

Ryzen7 5800Xは、Ryzen7 3800XTと比べ、ベースクロックは0.1GHz低下、ブーストクロックは同等となっており、値段は$50USD高くなっています。

Core i7-10700Kとの比較

コア/スレッド数基本/ブーストクロックL2/L3キャッシュTDPUSD
Ryzen7 5800X8/163.8/4.7GHz4MB/32MB105W$449
Core i7-10700K8/163.8/5.1GHz256KB×8/16MB125W$374
※10700KFは$349

Ryzen7 5800Xは、i7-10700Kと比べ、ベースクロックは同等、ブーストクロックは0.4GHz低いですが、キャッシュは多く、TDPも低いです。

値段は、10700Kに比べ$75USD高く、内蔵GPUのない10900KFに比べ$100USD高いです。

Ryzen5 5600X

Ryzen5 3600XTとの比較

コア/スレッド数基本/ブーストクロックL2/L3キャッシュTDPUSD
Ryzen5 5600X6/123.7/4.6GHz3/32MB65W$299
Ryzen5 3600XT6/123.8/4.5GHz3/32MB95W$249
Ryzen5 3600X6/123.8/4.4GHz3/32MB95W$249

Ryzen5 5600Xは、Ryzen5 3600XTと比べ、ベースクロックは0.1GHz低下、ブーストクロックは0.1GHz上昇、TDPは95Wから65Wへと低くなっており、価格は$50USD高くなっています。

Core i5-10600Kとの比較

コア/スレッド数基本/ブーストクロックL2/L3キャッシュTDPUSD
Ryzen5 5600X6/123.7/4.6GHz3/32MB65W$299
Core i5-10600K6/124.1/4.8GHz256KB×6/12MB125W$262
※10600KFは$237

Ryzen5 5600Xは、i5-10600Kと比べ、ベースクロックは0.4GHz低く、ブーストクロックは0.2GHz低いですが、キャッシュは多く、TDPも大幅に低いです。

値段は、10600Kに比べ$37USD高く、内蔵GPUのない10900KFに比べ$62USD高いです。

まとめ

今回発表されたRyzen5000シリーズは、3000シリーズと比べコア/スレッド数は変わらず、基本/ブーストクロックもあまり変わりませんが、Zen2からZen3になったことによる性能向上が大きいといえます。

この性能向上はシングルスレッドの性能においても見られ、すでにZen2でIntelと同等となっていましたが、今回のZen3でIntelを超えるシングルスレッド性能となりました。これにより、AMDに比しIntelにあったゲーム性能の優位性が大きく低下したことになります。

ただ、価格が$50USD高くなったのは残念であり、コスパがIntelとあまり変わらなくなっているものもあります。

今後は、Xなし等のモデルが登場すると思いますが、こうしたモデルも価格が上がるのかどうかが注目されます。

5nmプロセスを採用するZen4が2022年までに登場するとの告知も今回なされており、今後14nmプロセスから脱するであろうIntelとの競争がどうなるのか楽しみです。