JONSBO C6 HandleとRyzen 5 8600Gで自作PCを組んでみた 前編(パーツ紹介)
JONSBO C6 HandleとRyzen 5 8600Gで自作PCを新たに組みました。
JONSBO C6 Handleは、MicroATXマザーボードとATX電源と搭載できるため、コンパクトにしたいけど安く収めたいという方におすすめのケースです。
この記事では、前編ということで、それぞれのパーツを選んだ理由を紹介します。
次回の記事(後編)では、組む際の気づきと注意点、実使用感についてまとめています。
なお、ベンチマークをとるなどの詳細な検証はしていません。ご了承ください。
パーツ一覧
今回購入したパーツとその価格は以下の通りです。
ケース | JONSBO C6 Handle Black | ¥6,980 |
CPU | Ryzen 5 8600G | ¥33,380 |
マザーボード | ASRock B650M Pro RS WiFi | ¥19,180 |
メモリ | Crucial CP2K16G60C36U5B (DDR5-6000) | ¥16,741 |
SSD | KIOXIA EXCERIA PLUS G3 1TB | ¥9,280 |
電源 | CORSAIR CX650 (80 PLUS Bronze 650W) | ¥6,950 |
OS | Windows 11 Home オンラインコード版 | ¥17,600 |
合計 | ¥110,111 |
ケース、マザーボード以外はAmazonで購入しました。
ぎりぎり10万円台とはなりませんでしたが、Amazonプライムデー期間中でポイントアップ中だったのもあり実質10万円台といえるかも?
メモリ・マザーボードあたりを妥協すれば10万円を切ることもできそうです。(メモリを5600MHzのものにしたり、マザーボードをA620にするなど)
では、それぞれのパーツ選定理由を挙げていきたいと思います。
ケース: JONSBO C6 Handle Black
ケースはできるだけコンパクトにしたいと思っていたのですが、Mini-ITXやSFX電源は価格が高くなってしまうので、MicroATXマザーボードとATX電源に対応したケースにしたいと考えました。
奥行きが短いケースがよかったので、検討した結果、ANTEC NX200Mを買おうと思っていました。
※ANTEC NX200Mのサイズ: 200mm (W) x 351mm (D) x 390 mm (H)
ただ、サイドパネルがガラスである点や、ちょっと高さがある点、天面のパネルが外せない点が気になっていました。
このとき、今回買ったJONSBO C6 Handleも候補には上がったものの、マザーボード上に電源がくるレイアウトなのが気になって見送っていました。
そうこうしているうちに、Amazonプライムデー期間になりセールのものを見ていたところ、後述するCORSAR CX650電源がセールになっているのを見つけました。
この電源、通常のATX電源よりも短い(125mm)ので、JONSBO C6 Handleのようにマザーボード上に電源がくるレイアウトのケースでCPUクーラーが吸気しやすくなるのでは?と思い、このケースが有力候補に浮上。
さらに、このケースは202mm(W)×266mm(D)×295.2mm(H)とコンパクトなのはもちろん、サイドパネルもガラスではなく天面のパネルも外すことができるので、最有力候補となり、購入に至りました。
arkで購入し、税込6,980円でした。
CPU: Ryzen 5 8600G
CPUについては、GPUを別に買うことも考えRyzen 7 5700XやRyzen 5 7600にしようとも当初考えました。
しかし、私がもっともGPUパワーを使うのは原神というゲームくらいで、しかもフルHDではなくHDのウィンドウでやっているので、GPUを別に買わずにRyzen 5 8600GかRyzen 7 8700Gにしようということになりました。
Ryzen 5 8600GとRyzen 7 8700Gは、コア数だけでなく内蔵GPUも異なるのですが(それぞれ760M, 780M)、YouTubeにあったRyzen 5 8600Gでの原神のプレイ動画で、フルHD中画質設定でほぼ60fps出ていたので8600Gで十分という結論になりました。
なお、8600Gよりも下位モデルとなる8300Gや8500Gもありますが、これらのモデルはGPU性能が8600Gより劣るだけでなく、今後グラフィックボードを増設したいという場合にグラボ用のPCI Expressのレーン数がx4とかなり絞られているため注意してください。(8600Gや8700Gのグラボ用レーン数もx8ではありますが、Gen4 x16をx8に絞ってもあまり性能は変わらないといわれています)。これについての詳細はASCIIさんの記事を参考にしてください。
CPU性能についても、私の本業であるアプリ開発は基本Macで行い、Windows機については調べ物や音楽動画再生に使うのがもっぱらで、たまにゲームや簡単な動画編集をやる程度なので、6コアの8600Gで十分だと判断。
Amazonでドスパラが販売していたものを購入し、税込33,380円でした。
ドスパラなどの公式サイトの方での価格は36,000円ほどに値上がりしていたのですが、Amazonの方ではまだ価格が改定されていなかったようでした。(なお今現在はAmazonでの価格も値上がりしています)。
「Amazonの他の出品者」という欄をクリックすると、ドスパラなどの他の出品者の価格を確認できます。
マザーボード: ASRock B650M Pro RS WiFi
私の環境の都合上、PCを置く位置に有線LANを繋げられず、また、Wi-Fi 6Eに対応したルーターを使っているので、Wi-Fi 6Eに対応したマザーボードから選びました。
当初マザーボードといえばASUSやろ!ということで以下のマザーボードを検討していました。
しかし、よく見てみるとこのマザーボードはWi-Fi 6までの対応で6Eには対応していませんでした。
ドスパラで販売されているTUF GAMING B650M-PLUS WIFIも同様に6Eには対応していません。
今現在、AM5ソケットのMicroATXマザーボードで、Wi-Fi 6Eに対応したASUSマザーボードはないようです。
自分でwifiカードを取り付ければいいのかもしれませんが、自分で取り付けた場合Windowsの初期設定でちゃんとWiFi認識するのかな?という不安もあり、できれば最初からWiFiついたものがいいなと。
ということで、改めてWi-Fi 6Eに対応したマザーボードを探して、比較的安価だった「MSI B650M GAMING PLUS WIFI」と「ASRock B650M Pro RS WiFi」の2つに候補を絞りました。
※ASRockの方は下位チップセットであるA620版もありますが、B650版と価格が変わらなかったため候補から除外。
Amazonで購入できる「MSI B650M GAMING PLUS WIFI」にしようとも思ったのですが、PCI-Express 16Xのスロットが一段下になっているのとWi-Fiアンテナが別に置くタイプなっているのが気になったので見送り(あとドラゴン柄)。
ということで、ASRock B650M Pro RS WiFiをドスパラで購入し(ドスパラ限定モデルなため)、税込19,180円でした。
メモリ: Crucial CP2K16G60C36U5B (DDR5-6000)
メモリは、APUである8600Gを使うということで、DDR5-6000にしました。
8600Gや8700Gでのメモリ速度によるグラフィック性能の変化については、このASCIIさんの記事が参考になると思います。
また、内蔵GPUにメモリがいくらか専有されるので、16GBではなく32GBにしました。
DDR5-6000のメモリもいくつかメーカーがありますが、Micronチップであり、8600Gで安定動作したとのレビューがあった「Crucial Pro Overclocking 32GB Kit CP2K16G60C36U5B」にしました。
このメモリについてのASCIIさんの記事も参考になりました。
Amazonプライムデーでセールだったのも決め手で、税込16,741円でした。
SSD: KIOXIA EXCERIA PLUS G3 1TB
SSDについては、M.2のGen4の1TBにしようと考えました。(さすがに今のGen5は価格が高くて爆熱なので)
当初は、今年発売されたプリンストンのSSDが、KIOXIAの新しいNANDを使っているということで、これにしようと思っていました。
arkでの今現在の価格は、税込10,780円です。
が、これまたAmazonのセールで1万円以下になっていたKIOXIA EXCERIA PLUS G3を購入することにしました。
新しいNANDを使っているとはいえ、他の仕様も含めると、先程のプリンストンのSSDがこのKIOXIA SSDの完全上位互換というわけではなさそうなので、安くなっていた方を買った形です。
SSDの詳しい内容については、ふわふわハードウェアさんの動画を参考にしました(プリンストンのSSDについて、KIOXIAのSSDについて)。
購入価格は、税込9,280円でした。
電源: CORSAIR CX650 (80 PLUS Bronze 650W)
電源については、もともとANTEC NX200Mにする予定で、このケースは電源からのケーブルなどを隠せるシュラウドがついているので、プラグインタイプではなく直付けタイプの安価な電源でいいと考えました。
そのため、DEEPCOOL PK550Dか、MSI MAG A650BNLが候補になりました。
ただ、ケースのところで先述した通り、奥行きが短い(125mm)ATX電源であるCORSAIR CX650がAmazonセールで550Wとほぼ同じ価格まで安くなっていたので、これを購入しました。
(DEEPCOOL PK550DとMSI MAG A650BNLはいずれも奥行きは140mmです)
C6 Handleという小さいケースを使うことにしたので、プラグインタイプの電源のほうがいいのかなとも思いました。
しかし、プラグインタイプの電源は、直付けタイプの電源と異なり、複数の口からケーブルが伸びるので、むしろトップフローのCPUクーラーの邪魔になるのでは?と思い、直付けタイプであり奥行きが短いこの電源の購入を決めました(もちろん、プラグインタイプの電源は比較的高価というのもあります)。
実際にこの電源でどうケースに収まったのかは、次回の記事で紹介しています。
購入価格は税込6,950円でした。
あとがき
ということで、パーツ紹介でした。
セールというものは、優柔不断な私にとって、選択の幅を狭めてくれるうれしいイベントです。
ちょうど円安での価格改定の時期なのかAMDのCPUが値上がりしてきて、そろそろ買う時期かなと思っていたこともあり、このAmazonセールに合わせて自作PCを組むことにしました。
次回の記事(後編)では、組む際の気づきと注意点、実使用感についてまとめています。